執筆:小林明人
細々とやっています
弊社では細々ながら物販事業を行っており、現在は乾燥きくらげとお米を取り扱っています。
いずれも新聞販売店様を通じた販売で、私どもが直接ご購入者様と接触することはありません。利益はわずかですが、本業である新聞折込業に付随して、弊社と新聞販売店様の利益の微増につながっています。
今回は、このからくりについてもお話しいたします。皆様のビジネス展開のヒントになれば幸いです。
◇商品第一号
弊社が初めて物販を行ったのは2009年、初めて取り扱った商品はゴムマットでした。
新聞折込業から、いきなりゴムマット販売、一体なぜ?
きっかけは、近しい知り合いからの提案。
当時、あらたな収入源を検討していたこともあり、やってみることになりました。
◇物販の仕組み、弊社の場合
物販のご案内は、他のチラシ同様、新聞に折り込まれ、新聞購読者に届けられます。
購入をご希望の際は、チラシ内の申込用紙または電話で新聞販売店に連絡していただきます。
そして新聞販売店から弊社へご注文をいただき、弊社は注文商品を折込チラシ配送の際に新聞販売店へお届けする、という仕組み。
新聞販売店は、他のチラシと一緒に物販のご案内を折り込むため大きな負担は無く、また商品のお届けも集金などお客様と会うタイミングに合わせることが可能。
弊社にとっても、日々のチラシ運搬のトラックに注文商品を一緒に載せるだけですので、配送コストがほぼ掛かりません。
このことが私たちの背中を強く押してくれました。
◇ゴムマットへの反応
商品第一号のゴムマット、今はそのメーカーさんが廃業されたのでお取り扱いしていませんが、ホームセンターよりも安価で上質、新聞販売店様がお客様にお届けしますので、購入される方からすれば1m×2mで約30kgと大きくて重たい商品が送料無料ということから、結構な数量が売れました。
販売終了から10年ほど経ちますが、使っていただいているところを今でも見かけますので、かなり丈夫な商品だったのでしょう。
◇ヒット商品
そして今扱っている商品のひとつ、乾燥きくらげ。
物販を始めた当初、食品はNGと考えておりました。それは、腐ったりかびが生えたりと、商品の品質に責任がもてないことが理由でした。
しかし以前食品問屋に勤務していた社員に相談したところ「乾物ならまず問題ないですよ」とのこと。ゴムマット同様、弊社から新聞販売店様にお届けする形で、取り扱いを始めました。
◇人気の理由
新聞販売店様にすれば、軽いので配達が容易であること。
そして、市場に出回るきくらげのほとんどが中国産を占める中、国産きくらげは珍しく、またその品質と安心感で、取扱いを開始した2016年から8年間、リピーターも多くロングヒットを続けています。
◇一昨年から
2022年秋からはお米の販売もスタートしました。
これこそ品質責任が問われる商品。
弊社は決済に特化することとし、農業法人様から新聞販売店様へ直接届けていただいております。
私どもは生産されている農業法人様と新聞販売店様を仲介するのみ、トラックでの運搬など商品に触れることは一切ありません。
◇物販業が可能であった理由
一つは休日を除くほぼ毎日、新聞販売店様に折込チラシを配送する物流網があったこと。
そして、もう一つが新聞販売店様と弊社の間の決済機能、折込料金のお支払のシステムを持っていたことです。
商品代金は、お支払いする折込料から相殺する形を取らせていただいております。
新聞販売店様との関係がなければ実現は不可能であったでしょう。
◇今後も
当初から弊社の利益はあまり考えておらず、新聞販売店様の一助となればと思いスタートしましたので、実はあまり儲かっていません。
それでも今後も続けていくつもりです。
◇本日のオススメ
現状の業務インフラを使ったプラスアルファのビジネスは、設備投資がほぼ不要というメリットがあります。
弊社の場合は、物流と決済機能が結びついた結果、物販が可能になったわけですが、それ以外の可能性も模索しております。
弊社で取り組めそうなアイデアがございましたら、是非ご教示ください。
そして、既に着手されている企業様もいらっしゃると思いますが、皆様におかれましても、可能性を検討されてはいかがでしょうか。
~あとがき~
これからも、皆様のお役に立ちそうな気になることを掲載してまいりますので、どうぞお読み下さい。
- チラシを作ったが、お店でお客様に配るほか、どうして良いかわからない
- 折込をしたいが、いったい何枚必要なのかわからない
- チラシの効果的な使い方が分からない
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