執筆:小林明人
最もきれいにインストールできます
前回お伝えした通り、弊社にはWindows11になれないPCが何台もありますので、入れ替えを進めております。
そしてそれらすべてをリユース品でまかなうことにしました。
なぜなら、Win12リリースの噂もあり、そうなるとまた買い直しなどという事態がありうると思ったからです。
◇リユースPCの購入先
購入先は、近くのパソコンショップ。
親切なお店で、起動確認はもちろん、お願いすれば筐体内部も見せていただけました。何度も通い、すっかり顔なじみ、きっとパソコンオタクだと思われているでしょう。
◇クリーンインストールをオススメする理由
さて、リユースPC、ほとんどの場合OSがインストールされていますが、結構おまけ的なソフトも入っています。
例えば、使用期限限定の某社セキュリティーソフトだったり、マイクロソフト製ではないオフィスソフト、ショップ宣伝のリンクだったりと。私としてはこういったものが煩わしいので、できるだけクリーンインストールをすることにしています。
何が煩わしいかというと、そういったおまけのソフト、何が入っているかを完全に把握していればアンインストールするだけなのですが、気が付かないようなものもあって、Windowsの性質上そういったソフトがバックグラウンドで勝手に動きCPUやメモリを圧迫することがあるからです。
また、クリーンインストールは、HDDからSSDに換装など、ディスク交換の際にも有効な手段ですので、今回のテーマにさせていただきました。
クリーンインストールとは
まっさらなコンピューターにゼロからOSをインストールすることです。
そうすることで、余計なものが入っていない最もピュアな状態にすることができます。
◇簡単にできる?
Win95や98の時代は、結構失敗することもありましたが、バージョンアップする度に進化し、Win11では失敗することはまずないと言って良いでしょう。時間はかかりますが概ねPCの指示通りに進めていけば大丈夫です。
ただし途中、細かなつまずきがありますので、そういった場合の回避方法も合わせてお伝えします。
◇つまずくポイント
✔︎ MediaCreationToolでインストールメディアが作成できない
✔︎ USBフラッシュメモリから起動してくれない
✔︎ インターネットにつながらないのでセットアップが進まない
✔︎ 違うエディションがインストールされてしまった
◇下準備
①PCのディスクを交換する
購入時についているHDDやSSDを取り外し、空っぽのディスクに交換します。
元のディスクはいざという時のために、インストールが完了し動作確認が終わるまで取っておきます。それが完了したら、初期化して別のPCや外部ストレージとして使用できます。
②USBフラッシュメモリを用意
8GB以上のUSBフラッシュメモリを用意します。
高性能なものである必要はありませんので安価なUSB2.0で大丈夫です。
③他のPCで「Media Creation Tool 」をダウンロードする
「Media Creation Tool 」を以下のURLの中の「Windows11のインストールメディアを作成する」よりダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
④インストールメディアを作る
「Media Creation Tool」をダウンロードしたPCに、用意したUSBフラッシュメモリを接続。
「Media Creation Tool」を実行します。
【1つ目のつまずき】
「Media Creation Tool」で失敗
Win10のPCで実行したところ、何度やっても以下のように失敗しました。

あくまでも想像ですが、Win10のPCではできないということではなく、Win11のシステム要件を満たしていないPCでは失敗するのではないかと思います。
Win11のPCでは失敗しませんでしたので、Win11PCで実行することをオススメします。
⑤インストールするPCをUSBから起動する
「Media Creation Tool」で作成したUSBのインストールメディアを、インストールするPCに接続して電源を入れて、USBから起動させます。
何もしなくてもUSBから起動してくれる場合もありますし、手を加えないとダメな場合もあります。
【2つ目のつまずき】
USBから起動してくれない
以下はNEC製PCの場合ですが、このPCの場合BIOSでBootデバイスの最上位にUSBを持ってくる必要がありました。
メーカーによっては起動時にBootデバイスを選択できるものもありますので、メーカーサイトなどで確認する必要があります。
BIOSを起動してブートデバイスの最上位をUSBにします。
起動時のメーカーロゴ画面でF2キーを押す(連打する)ことで起動します。




◇インストール
USBから起動できてしばらく待つとインストールがはじまります。


キーボードの種類は、「日本語キーボード(106/109キー)」
を選択します。

「ファイル、アプリ、設定など、すべてが削除されることに同意します」のチェックをオンにします。



【3つ目のつまずき】
インターネットに接続されない
Win11のインストールにはインターネット接続が必須です。
通常はLANケーブルをつないでいたり、Wi-FiをONにしておけば、自動的にインターネット接続されますが、稀にインターネットに接続できない場合があります。
これはネットワーク設定ができていないためですので、「設定」を起動して「ネットワークとインターネットの設定」を行います。

この画面が表示されている状態で、<Shift>+<F10>でコマンドプロンプトが起動します。
コマンドプロンプトで、以下の文字列を入力してEnterキーを押してください。
Start ms-settings:

と入力してEnter

インターネットにつながれば、あとは以下のように流れます。
インターネットにつながれば、あとは以下のように流れます。
こちらを開いてご覧ください。






もし、他のPCの設定を引き継ぎたい場合は、ここで端末を選択すると引き継ぐことができるようですが、私は試したことがありません。


















以上、Win11のインストール方法でした。
【4つ目のつまずき】
違うエディションがインストールされてしまった
パソコンショップではWin11Homeエディションと書いてあったのに、ディスクを代えてクリーンインストールしたところ、なんとProエディションになっているではありませんか!
一瞬「これはラッキー!」 と思ったものの、冷静に考えると間違いなくライセンス違反。
調べてみると、そういうことはありうるようで、新品のころはProであったものが、「マイクロソフト再生 PC 用プログラム」によって、中古として販売する際にHomeにしたものだったようです。
それでもクリーンインストールにこだわり、買ってきた状態で一度セットアップをしてから、USBの回復ドライブを作り、ディスクを代えてからクリーンインストールという手順を踏みました。
◇おまけ・・・ディスクの完全フォーマット
さて、元々ついていて外したディスクですが、他のPCに付けるなり、外部ストレージとして使う場合には初期化をしてまっさらな状態にしたいですよね。
ところが通常の初期化だとまっさらになってくれないのをご存じですか?

以下の方法は、本当にすべてを消去してよい場合の方法です。こちらを開いてご覧ください。
①このような「SATA用USB変換アダプター」を使用しPCに接続します。

②コマンドプロンプトを「管理者として実行」で開きます。※必ず「管理者として実行」してください。
③「diskpart」と入力して「Enter」キーを押します。

④「list disk」と入力して「Enter」キーを押します。

すると、このように表示されます。

⑤今回は「ディスク1」の方をフォーマットしますので、「select disk 1」と入力して「Enter」キーを押します。

⑥「clean」と入力して「Enter」キーを押すとフォーマットがはじまります。

⑦ディスクの容量にもよりますが、1時間ほどかかり、終了すると「DiskPartはディスクを正常にクリーンな状態にしました。」と表示されます。
◇本日のオススメ
クリーンインストールは、余計なものがインストールされずピュアな状態のOSがインストールされるので、私はこれを好んでおります。
また、これをすることで否応なしにPCのスキルが身に付きますので、トライする価値は十分にあると思います。
待ち時間なども含めて3時間ほどは見ておいた方がよいでしょう。
中古PCはネットでも購入できますが、システム要件を満たしていないPCに無理やりWin11をインストールしたものが平然と売られており玉石混交の状態。
届いてみたら壊れていたり、イメージと違ったなどということがありますので、中古品の場合は実際手に取れるリアル店舗での購入を強くオススメします。
また、実店舗の方が送料が掛からない分、安かったりもします。
~あとがき~
これからも、皆様のお役に立ちそうな気になることを掲載してまいりますので、どうぞお読みください。
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