執筆:小林明人

0次避難グッズという考え方

◇近所で火災

先日、自宅近くの飲食店で火災があり、近所中が深夜に大騒ぎとなりました。
我が家がそれに気づいたのは深夜0時15分頃、すでに家族全員が就寝中でした。家内が「外で人の声がするんだけど」と私を起こし、窓から外を見ると、西側の空が赤く燃えているではありませんか! 火元はわずか100mと近く、火の粉も舞い上がっていましたので、類焼の危険性を感じましたが、幸いにして免れることができました。11台の消防車が出動し、鎮火まで5時間を要したそうですから、それだけ大きな火事だったということがお分かりいただけると思います。

◇「避難してください」の声

近所の住民全員が外に出て火事の様子を見ていると、「避難してください」との声が聞こえました。その主は警察官。「えっ?どこに?どうやって?」、そんなことを消防士さんやお巡りさんに今聞くのは申し訳ないと、ご近所さんの誰もが考えたようで、みんなとりあえず家に戻って避難準備をしようということになりました。

◇避難準備

残念ながら我が家では、非常持ち出しグッズの用意はしておりませんでしたので、家族それぞれ準備をすることになりました。とりあえず私は、温かい格好に着替えて、普段の外出時同様、財布、携帯電話、鍵、マスクを用意し、あとはタオルと下着をカバンに詰めて良しとしました。

◇そして鎮火まで

外に出たものの、具体的な指示はなかったため、しばらく様子を見ることに。
そのうちに、火元に近い家から順に「ご家族は全員いらっしゃいますか」と安否確認が行われ、午前3時頃、まだ完全に鎮火はしていないものの、もう大丈夫だろうという雰囲気になり、三々五々帰宅、そして午前5時頃、ようやく鎮火しました。
当日は、ほぼ無風であったため類焼には至りませんでしたが、もし風が強かったらと考えるとぞっとします。

◇災害時避難グッズを考える

この火事をきっかけに、防災グッズを改めて考えることにしました。折しも、この記事を書いているのは東日本大震災から14年目の3月11日です。
災害時の避難について調べていくと、1次避難は数時間から1日程度の緊急避難、2次避難は長期避難や在宅避難で、避難グッズもそれにあわせて、1次は1日程度を過ごせるもの、2次は最低3日分とされています。
そしてさらに、0次避難グッズという考え方も推奨されています。これは、常時携帯可能な範囲で避難グッズを準備しておき、外出先で被災してもある程度困らないようにしておこうというものです。

<0次避難グッズの一例>
飲料水、携帯食、ホイッスル、懐中電灯、携帯ラジオ、携帯電話、連絡メモ、備えリスト、身分証明書、筆記用具、現金、救急用品セット、持病薬・常備薬、マスク、簡易トイレ、ティッシュペーパー、使い捨てカイロ、ハンカチ・手ぬぐい、安全ピン、ポリ袋、雨具、風呂敷

◇グッズの内容は人それぞれ

これらを調べる中で気づいたこと、それは避難グッズとして準備しておくものは、人それぞれ異なるということです。住んでいる場所、家族構成、性別など様々な要素によってそれぞれが考える必要があるということです。
しかし、0次、1次、2次という分類は共通する考え方ですので、それごとに区別した準備をしておくと良いのではないでしょうか。

◇本日のオススメ

避難グッズを選ぶにあたっては、2次避難グッズから考えて、1次はその量を減らしたもの、0次はその中でも常時携帯できるものにするとわかりやすいと思います。
以前のメルマガ「vol.68 ローリングストック」は、2次避難グッズに相当しますので、どうぞ参考になさってくたさい。

最後に、皆様くれぐれも火の用心を。

~あとがき~

これからも、皆様のお役に立ちそうな気になることを掲載してまいりますので、どうぞお読みください。


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