執筆:小林明人
京都にいる息子からのSOS
こんにちは。いつも弊社のメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、Windows PCを、電話とメールでサポートしたエピソードをご紹介いたします。
◇SOS! マウスポインターが消えた!
「パソコンのマウスポインターが消えてしまった!」
そんな連絡が、京都で大学生活を送っている息子から入りました。
ノートPCのタッチパッドで操作ができなくなり、とりあえず再起動を試したものの、状況は改善しなかったとのこと。
私の経験から、Windowsの更新による一時的な不具合が原因ではないかと推測し、キーボード操作で手動のWindowsアップデート方法を伝えました。
その結果、無事に復旧することができました。

◇再びSOS! マウスポインターがいなくなった!
数日後、再び同じようなSOSが届きました。
Windowsアップデートと再起動を繰り返しても、今回は回復しないとのことです。
「これはWindowsアップデートによるドライバーの不具合だな」と考えましたが、対応手順を電話で説明するのは難しいと判断し、
「とりあえず有線のマウスを接続してみて」と指示しました。
すると、「有線マウスなら動くけれど、相変わらずタッチパッドは反応しない」とのこと。
そのため、しばらくはマウスを接続して使用することになりました。
◇Windowsアップデート後の不具合
さて、Windowsアップデート後に不具合が発生すること、実は意外とよくあります。
先日も、ある知人から「音が出なくなった」というSOSが届き、対応したところ、やはり原因はWindowsアップデートによるものでした。
私自身のPCでも、似たような症状がたびたび発生します。
特に、アップデート後の「再起動待ち」の状態で不具合が起きやすいように感じています。
そして「再起動したから大丈夫」と安心していると、実はまだ別のWindowsアップデートが保留されており、そのようなタイミングで不具合が生じている印象です。
私の対応方法としては、
Windowsアップデート → 再起動 → Windowsアップデート → 再起動
を、「最新の状態です」というメッセージが表示されるまで繰り返し、
最後に念のためもう一度再起動する。
これで、ほとんどの場合は回復しています。
◇パソコントラブルの修復方法を遠隔でどう伝えるか
さて、息子のPCですが、何とかしてあげなくてはなりません。
「PCに詳しい友達はいないの?」と尋ねてみましたが、どうやら思い当たる人はいないようです。
「近くにいればすぐに対応できるのに、、、」というもどかしさを感じつつ、何かよい方法はないかと考えた結果、コマンドラインを使う方法を思いつきました。
「ここをクリックして、次にあれを開いて、、、」というような複雑な説明を省けるため、文字入力だけで対応できるこの方法が最適だと判断したのです。
具体的には、コマンドプロンプトを起動し、コマンドを入力して実行するという手順です。
◇コマンドラインという方法を思いついた理由
この方法に気づいた理由は、以前このメルマガでご紹介した、Linux Mintで必要になることがたまにあり、“困った時のコマンドライン”という意識があったからです。
もし私がLinuxを使っていなければ、こうした方法は思いつかなかったかもしれません。
コマンドラインによるコンピューターへの指示は、シンプルでありながら、確実に動作する“絶対的な命令”となるため、最も信頼できる手段のひとつと言えるでしょう。
◇コマンドプロンプトで修復の手順
コマンドプロンプトを起動させ、Windowsの不具合チェックと自動修復を行うコマンドを実行します。
以下、息子に伝えた通りに記載します。
- キーボードのWindowsキーを押すとメニューが起動する。
- 検索窓にカーソルが当たるので、「cmd」と入力して、Ctrl + Shift + Enterを同時に押す。
※これは管理者権限でコマンドプロンプトを開くための操作。 - 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるので、「はい」を選択する。
- 「管理者:コマンドプロンプト」という黒いウインドウが開く。
- 「sfc /scannow」と入力してEnter。
- 「検証 100% が完了しました。」となれば処理が完了なので、×でコマンドプロンプトを閉じて、パソコンを再起動。
これで、タッチパッドが復活するはずだ!
◇復旧しない場合のリトライ手順
「sfc /scannow」は、あくまでもそのPC内に保存されているバックアップファイル(システムイメージ)を参照し、不具合を検出・修復する機能です。
そのため、バックアップファイル自体に欠陥がある場合は、正しく修復されないことがあります。
そこで「sfc /scannow」で回復しない場合には、「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」というコマンドを実行してから、再度「sfc /scannow」を実行してみてください。
「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」は、Windowsのシステムイメージを修復するコマンドで、破損したコンポーネントをWindows Updateなどから正しいファイルで置き換えてくれます。
◇本日のオススメ
現在のOS(Windows、Mac、Linuxなど)は、もともとコマンドラインで行っていた処理を視覚的に操作できるようにしたものです。
そのため、「困ったときのコマンドライン」は非常に頼りになります。
私がよく使用するのは「ping」コマンドです。
新しいPCをセットアップする際などに、Webブラウザからインターネットに接続できないことがあります。そのような場合、原因が物理的な接続にあるのか、それともPCの設定にあるのかを特定する必要があります。
コマンドプロンプトで以下のように入力します。
ping 8.8.8.8
次のような結果が表示されれば、ネットワークには物理的に接続されていると判断できます。
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)
この場合、原因はPC側の設定にある可能性が高いといえるでしょう。
ちなみにこの「8.8.8.8」というIPアドレスは、Google Public DNSのものですので、安心してください。
最後にご報告。後日息子から、「sfc /scannowであっさりなおったよ!」との報告がありました。

このコマンド、結構使えそうです!
~あとがき~
これからも、皆様のお役に立ちそうな気になることを掲載してまいりますので、どうぞお読みください。

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