今回は、Googleカレンダーの「複数人の予定を表示すると見づらい」という問題をきっかけに、ChatGPTとGoogle Apps Script(GAS)を使って、独自の社内予定表を作った開発秘話をご紹介します。プログラムを書けない私が、どのようにWebアプリを作り上げたのか。そして、そこから見えてきた中小企業における生成AIを使った“小さな業務改善”の可能性についてお話しします。

ChatGPTとGoogle Apps Scriptで始めた“小さな業務改善”

こんにちは。いつも弊社メールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。

今回は、私が作った「社内予定表」の開発秘話をご紹介します。

といっても、私はプログラマーではありません。 そんな私が、Googleカレンダーと「Google Apps Script(GAS)」、そしてChatGPTを使って、実際に社内で使うWebアプリを作ったお話です。

Google Apps Script(GAS)とは、Googleカレンダーやスプレッドシート、Gmailなどと連携して、自動処理や簡単なWebアプリを作ることができるGoogleの仕組みです。

◇きっかけは「みんなの予定を一覧で見たい」

弊社では、長年利用してきたWebスケジュールシステムがあったのですが、その提供元はすでになく、何かあってもサポートが受けられない状態でした。

様々なツールを検討した結果、移行先としてGoogleカレンダーを使うことにししました。
しかし、複数の社員の予定を同時に表示すると、人数が増えるほど画面が見づらくなるという問題に直面しました。

私が欲しかったのは、高機能なグループウェアではありません。

「社員ごとに予定が並んでいて、今日や明日の予定がパッと分かる画面」

でした。

「だったら、自分で作れないだろうか?」

ここから開発が始まりました。

◇私はプログラムが書けない。そこでChatGPT

Googleには「Google Apps Script(GAS)」という仕組みがあり、Googleサービスを中心に独自のアプリを作れることは知っていましたので、ひょっとしてこれが使えるのでは? というひらめきが。

とはいえ、私はプログラムが書けません。

そこでChatGPTに、

「GASを使って、複数のGoogleカレンダーの予定を取得して、社員ごとに一覧表示するWebアプリを作れないか?」

と相談しました。

すると、「できます」との回答。

そこから、

「社員名を縦に並べたい」
「開始・終了時刻も表示したい」
など、希望を一つずつ伝えていきました。

ChatGPTがコードを書く。
私がGASに貼り付けて動かす。
エラーが出たら、その内容をChatGPTに伝える。
修正されたコードをまた試す。基本的には、この繰り返しです。

◇「もう少しこうしたい」がアプリを育てる

最初は、Googleカレンダーの予定を一覧表示できれば十分だと思っていました。

ところが、実際に動き始めると、

「表示する順番を変えたい」
「カレンダーごとに色を変えたい」
「祝日も表示したい」
「もっと速く表示したい」
「ログイン機能も欲しい」

と、次々に欲が出てきます。

そのたびにChatGPTに相談し、一つずつ機能を追加していきました。

結果として、当初考えていたよりもずっと「それらしい」社内Webアプリになりました。使いながら不便なところを見つけ、一つずつ直していった結果です。

◇一番大切だったのは「何を作りたいか」

今回の開発で感じたのは、プログラムを書くこと以上に、

「自分は何を作りたいのかを具体的にすること」

が大切だということです。

誰が使うのか。
どんな場面で見るのか。
何を表示したいのか。
何がいらないのか。

こうしたことは、ChatGPTが勝手に決めてくれるわけではありません。

実際の仕事を一番よく知っているのは、そこで働いている私たちだからです。

◇中小企業のDXは、こんなところからでも

もちろん、基幹システムや大量の個人情報を扱うシステムまで、何でも自分で作ればいいとは思いません。

しかし、

「この作業、毎回面倒だな」
「こんな画面があったら便利なのに」

という、小さな業務改善なら話は別です。

以前なら、

「開発会社に頼むほどではない」

という理由で諦めていたものでも、今はChatGPTのような生成AIに、

「こういうものって作れる?」

と聞くところから始められます。

DXというと、大規模なシステム導入を想像しがちですが、こうした小さな改善も立派なデジタル活用だと思います。

◇欲しいものがなければ、作ってみる

今回作ったのは、Googleカレンダーを利用した小さな社内アプリです。

大規模なシステムではありません。

でも、

自分たちの仕事にはちょうどいい。

市販のシステムに仕事を合わせるのではなく、

自分たちの仕事に合った小さな道具を、自分たちで作る。

生成AIの登場によって、そんなことが以前よりずっと現実的になりました。

皆さんの仕事の中にも、

「毎回これをやるの、面倒なんだよな」

ということはありませんか?

そんなときは一度、生成AIに聞いてみてください。

「こういうもの、作れますか?」

そこから、思いがけない業務改善が始まるかもしれません。

◇本日のおすすめ

「気になっている『面倒な作業』を一つだけ書き出してみること」
あとは、そのまま生成AIに「これって何か楽にできないかな?」と聞いてみてください。
小さな一歩が、次の改善につながるかもしれません。

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