文:稲田綾子

「ママ振り」の場合

今回は社長の小林明人に代わって、企画開発担当 稲田がお届けいたします。

成人式、茨城県は開催

昨年はコロナにより中止になった成人式。今年は直前になり「ワクチン接種または検査陰性の確認」の要請がありましたが、会場での検査も可能で、大きな問題もなく開催された印象です。

成人式といえば、本人や家族にとっては式典以上に衣装や当日の段取りが気になるもの、特に女のお子さんの場合振袖に頭を悩まされる方も多いのではないでしょうか。

今回は成人式で娘に私の振袖、いわゆるママ振り(母親の振袖)を着せるまでをレポート。お手持ちの振袖をご使用予定のご家庭の参考になれば幸いです。

ママ振りでも出費は覚悟

当日のヘアメイクと着付けは1年以上前に美容室に予約済でしたが、式の開催は予想がつかない状況、また自前のものがある安心感もあり振袖の準備を始めたのは12月に入ってから。

手持ちの振袖は私の妹が友達の結婚式で着て以来誰も袖を通しておらず、20年ほど畳紙(たとうし)に包まれたままでした。

バッグと草履は見当たらず。たまたま娘とリサイクル店に古着を出しに行った時、新品同様のバッグ&草履セットを発見。成人式にリサイクル品、親としては迷いましたが、使用する本人が気に入り購入。

美容室から振袖一式を事前に持ち込んでほしいと連絡があり、リストをいただきました。

「肌襦袢、裾よけ、衿芯、長襦袢(半襟付き)、伊達襟、着物、帯、帯枕、帯締め、帯揚げ、帯板(できれば2枚)、三重仮紐、コーリンベルト、伊達締め2本、タオル4枚、紐5本、足袋」

私の母は着物を着る人だったので色々あるのですが、着物、帯、タオル、紐、足袋以外、何が何だか。

 「バッグと草履がリサイクル品なんだから」と、着付け小物セットはネット通販で新品を購入することに。しかし12点とか15点セットがあり、娘と二人で答え合わせ。画像検索をするものの、同じものでも呼び方が違うものもあり、確認が終わった時には疲れ笑い。購入手続き後2日ほどで商品が届き、美容室に持ち込みホッとしたのが12月27日でした。

あとは当日持参する髪飾り。私の使ったものがきれいに保存されていましたが、娘は「デザインが好みでない」とのこと。「バッグと草履がリサイクル品なんだから」気前が良くなります。ネット通販でかなりの数を見て、呉服店を3軒はしごしましたがお気に召さない様子。お店に相談すると「実際に振袖を着て髪飾りも合わせられますよ」とのこと。しかし、着物はすでに美容室。一番こだわっていた本人が「もう、なんでもいい」という態度に。一方私は、「一生に一度のことなんだから最後まで頑張ろう」と昭和の粘り強さが沸々。お店から出て美容室へ直行、事情を話し預けた振袖一式を受け取りました。

雰囲気に流されて

12月30日、振袖一式を持ち、再び呉服店へ。全て着付けていただき、自分が着た当時のこと、用意してくれた親のことを思い出し感慨もひとしお。もこもこのセーターの上に着ているというのに記念撮影。そしてようやく髪飾りが決まりました。

その他、店員さんには以下のようなアドバイスをいただきました。

・長襦袢に付いている半襟を新しいものに替えた方が良いのでは。

・お手持ちの帯締めが成人式向けではないです。

・扇子の追加購入はいかがですか。

〈半襟〉

衿の部分が少し色あせているので購入することに。小さいポリエステルの布ですが高価です。刺繍のあるものはさらに1万円ほど高額でしたが「お祝い事なんだし、バッグと草履が…」と刺繍入りを購入。新しい半襟を縫い付ける作業はタイミングが早ければ有料でお願いすることも可能でしたが、インターネット動画を参考に私が付けました。針と糸と根気があれば大丈夫です。

〈帯締め〉

帯揚げと色を併せて用意されていた帯締めですが、成人式に使用するには向いていないとのこと。帯に重ねて締める紐ですが最近のディスプレイでは華やかな装飾のものが多く、流行りもあるかと薦められたものを購入しました。

〈扇子〉

絶対ではないとのことでしたので、購入は見送りました。

帰宅後冷静に考える

たくさんのご提案をお断りした申し訳なさもあり、半襟と帯締めは値段を聞かず購入。帰宅後予定外の出費について冷静に考えました。

半襟は、外して洗濯する方法もありましたが、元に戻らない可能性も考えて新しいものでの対応でOK。

購入した現代風の帯締めは古典柄の着物に合わないのではという思いが確信に変化。インターネットで見たところ、当初使用予定だったものを合わせても問題無いようでしたが、翌日返品し少しおとなしめのものを再購入。呉服屋さんの親切なご対応で満足のいく準備ができました。

そして再度美容室に振袖一式を届け、一件落着。当日は滞りなく着付けが完了し、成人式に無事出席させることができました。

◇振り返り

自前の振袖でも余裕を持って、2ヶ月ほど前までに確認作業を開始することをお勧めします。前撮りの予定があればそのタイミングが良さそうです。そして自身の親が元気なうちに聞いておくことも大切ですね。

小物類については、呉服店に一式持って行き、足りないものだけ購入するのがお勧めです。お値段が張るものもありますので、すぐに購入せず一旦持ち帰る余裕があると良いでしょう。

リサイクル店で購入したバッグと草履はとても良かったです。衿も紐も髪飾りも色々と迷いましたが、振袖の華やかさに比べれば、小さな部分、そしてどれも素敵です。小物で雰囲気が変わる楽しさもありますが、悩まなくても良いかもしれません。ショールは、持っている子が半分くらいだったでしょうか。無くても大丈夫です。扇子を持っているお子さんは見かけませんでした。

ご注意いただきたいのが半襟です。長襦袢に縫い付けてありますが、そのままでは使えない場合、購入と縫い付けの作業が必要になります。余裕を持ってしっかりご確認されることをおすすめします。

成人式、親も同窓会

振袖での運転は難しく、送迎する親御さんが多くいらっしゃいました。式典終了まで近くの駐車場で待機。1時間もかからなかったと思います。その後子どもたちは敷地内の広場で2時間ほど写真撮影。

親同士も久しぶりの再会。華やかな子供たちとは打って変わって、防寒第一、徹底的に裏方仕様の母たちでしたが、寒空の下、やり遂げたという一体感。女の子ママの同窓会になりました。

◇本日のオススメ

申し上げるまでもないことですが、余裕を持った準備はとても大切、慣れないことならばなおさら後回しにせず着手することをお勧めします。

現在ほぼ全ての情報はネット検索が可能ですが、一人で管理している事物については、その人限りにならないよう意識して受け継ぎたいものです。

~あとがき~

これからも、皆様のお役に立ちそうな気になることを掲載してまいりますので、どうぞお読み下さい。


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